仕事内容

ハイヤードライバーの1日の仕事のはじまりは、徹底した車両点検と車内清掃にはじまります。

VIPのお客様がハイヤーでの移動時間を快適に過ごせるためにも、空間づくりは非常に大切です。

お客様から要請があれば、ハイヤードライバーはお迎えにあがり、職場など目的地までお送りします。

基本的には、約束の時間の30分前には到着しておくことが望ましいでしょう。

その後は、お客様のスケジュールに合わせて、訪問先へお送りする仕事がメインとなります。

ハイヤーは「移動するオフィス」とも言われるように、1日に3~5回の訪問先への送迎には、細心の注意が必要です。

お客様の1日のスケジュールの最後に、ご自宅や会食先までお送りして、ドライバーとしての仕事は終了です。

営業所に戻ったら、洗車・点検をおこない明日の業務に備えます。

ハイヤードライバーに必要な資格

ハイヤーのドライバーになるには、バスやタクシーなど旅客自動車を運転するための2種自動車免許の取得が必須です。

ただし、タクシー会社の方で2種自動車免許の取得費用を負担してくれるところも多いので、1種自動車免許があればタクシー会社に応募することは可能です。

多くの場合、採用後すぐにハイヤーに配属されることはありません。

まずはタクシードライバーとして、数年間の業務経験を積むことが求められます。

勤務形態・給料

タクシーとハイヤーに法律上の違いはなく、ハイヤーはタクシーの一種として扱われます。

ただし、利用するお客様は会社の重役やVIPがほとんどですので、タクシーとは異なる格式の高さや繊細な心遣いが求められます。

ハイヤーはタクシーのように時間単位で料金が決まるわけではないため、メーターがついておらず、お客様を探して流し運転をする必要もありません。

ドライバーは基本的に営業所で待機、お客様からハイヤーの要請があった場合に派遣されます。

また、ハイヤーとタクシーでは給与形態が異なります。

タクシーは基本給+歩合給ですが、ハイヤーには歩合給がなく、その代わり基本給が高く設定されています。

ハイヤーは景気に左右される職種ではないので、収入は安定しており、ドライバーの平均年収は500万円とされています。

仕事のポイント

ハイヤードライバーの仕事を端的に表せば、「VIPのお客様に有効に時間を使っていただける、移動するオフィスの提供」です。

会社役員や経営者など、分刻みで過密なスケジュールをこなすVIPのお客様にとっては、移動の時間も無駄にはできません。

そのため、ハイヤードライバーの仕事は、VIPのお客様が気持ちよく移動に費やす時間を提供する仕事と言えるでしょう。