送迎バスの運転手に必要な資格
幼稚園や福祉施設など、いわゆる白ナンバーの送迎バスの運転手になる場合、必要とされる免許は大型1種免許(もしくは普通1種免許)です。
観光バスや路線バスなどと違って、大型バスの運転手の経験は求められません。
とくに、ミニバスのような乗用車に近いサイズの小型バスであれば、運転経験に関係なく採用されることもあります。
また、会社によっては、大型免許の取得費用を負担してくれるところもあるようです。
勤務形態・給料
送迎バスは、基本的に一定区域内の巡回や駅から施設までといった短い区間を走行するため、体力的に辛い、道に精通しているといった条件は必要とされません。
1回の走行距離が10km以上に及ぶことはほぼないでしょう。
送迎が深夜に及ぶこともないので、通常は夕方の送迎が終われば業務終了となるところも多いようです。
ただし、会社によってはバスの運転以外の業務を任されることもあります。
たとえば旅館やホテルの送迎バスであれば、送迎以外の時間にホテルの管理業務や清掃業務を担当しているところもあるようです。
送迎バスの給料は、およそ年収300万円前後が平均年収とされています。
また、塾やスイミングクラブ、福祉施設の送迎バスなどは、パート・アルバイトで募集しているところも多く、時給1,000円くらいで午前中の2時間、午後に2時間というような短い時間の業務となります。
仕事内容
運転手の1日の仕事のはじまりは、車両点検と車内清掃にはじまります。
その後、施設から最寄り駅まで、あるいは一定区画内を巡回してお客様の送迎をおこないます。
業務形態にもよりますが、午前中の2~3時間、1回につき走行距離は3~7kmくらいでしょう。
また、旅館やホテルの送迎バスであれば、お客様の荷物をバスに積み込む作業や、福祉施設であれば乗降のサポートやリフト操作も必要となります。
送迎の必要がない時間は、会社によって別の業務をおこなうところもあります。
午後からも2~3時間程度の送迎をおこない、早ければ夕方くらいには1日の仕事が終了します。
最後に
旅館や福祉施設などの送迎バスは、タクシーや観光バスのような営業をともなう旅客自動車ではありませんが、お客様とのコミュニケーションが大切な仕事です。
日々多くの利用者と顔を合わせることになるわけですから、幼稚園であれば子供が好きだったり、福祉施設であればお年寄りとお話できたり、といったスキルが求められるでしょう。